あぁいっそのこと殺して頂戴
こんな嫉妬と羨望でまみれているあたしなんか

あぁいっそのこと君が殺して頂戴
嫉妬でひきちぎれそうなこの身体を一思いに

自分だけを見て欲しいというエゴと君の優しさの間で
苦しんでいるのならいっそこの眼がなくなったらいい

君の声だけ聴こえればいいという我侭と君の愛情の間で
もがいているのならいっそ耳をひきちぎればいい

君にだけ触れて欲しいという強い欲望と君の愛撫の間で
快感を得るのなら身体だけ残して心は消えればいい

視覚と聴覚は失っていい
見たくないし聴きたくないから
君に触れて反応するこの身体だけあればいい
心は邪魔なんだ

いらないいらない
こんな嫉妬は必要ない
いらないいらない
こんな心は必要ない

ねぇいっそのこと殺して頂戴
こんなに醜い汚いあたしのことなんか

ねぇいっそのこと君が殺して頂戴
君の顔を最後に見られればそれであたしは幸せだから







あとがき
いや・・・なんかあたしにしてはハード・・・な感じな気がします。
なんというかあたしという人間はあんまりくたばらない・・・というかくたばっても必ず
浮上するという人間なのです。好きは持続するけど嫌いや憎しみは持続しない。
言ってしまえばただのお人好し。バカなのですよ。
だけど嫉妬くらいします。この文のようにハードな想いは抱かないけど。
自分の好きな人に殺して、というのは我侭だと思ってしまうです。本来のあたしは。
あーまぁ自分の好きな人が自分のことを好きだった場合に限りですけど。
最愛の人を殺せと言われて殺すことなどあたしにはできない。そう思います。
まぁこの文はちょっとハードなのを書きたいと思って書いてみたので実験実験て感じ。
いかかだったでしょう?嫉妬って言うのは少なからず人間は抱いてしまうのではないでしょうか?

040418 アイコ